審美歯科の最前線
河 雅之 Masayuki okawa
代官山アドレス歯科クリニック
審美修復治療は、バイオミメティクスアプローチという考え方の浸透接着技術と疾患の原因に対するアプローチが進んだ現在、必要最小限の処置で適切な効果をあげる治療が目指されている。技術的にはマイクロスコープの応用により高い精密性と予知性が得られてきている状況にある。また、治療における専門性はより高度になり、最良の審美的結果を得る為にはチームアプローチはかかせないものとなっている。スペシャリストが集まり、考えぬいた治療計画とそのシークエンスは無駄がなく結果としてMIへとなっていく症例が多い。インターディシィプリナリーアプローチ成功のための鍵は、治療計画段階からの専門医間の密な連携と治療のゴールのイメージを相互に共有することにある。
本公演では審美修復治療におけるMIを考慮した治療計画立案とその臨床術式、ボンデッドポーセレンレストレーションにおけるマイクロスコープの有用性及び、インターディシプリナリーアプローチのマネージメントについて臨床症例を通して解説したい。