2014年6月30日月曜日

21-G-2 岡口守雄 日本の歯科が世界をリードする

日本の歯科が世界をリードする

岡口守雄 Morio Okaguchi
岡口歯科クリニック
日本は古来、匠の技を持つ職人たちが、様々な分野において卓越した仕事をしてきました。この細やかな仕事ができる遺伝子を受け継いでいる日本人は歯科において最も適した民族といえるのではないでしょうか。また、戦後の日本が高品質な製品を生み出してきた要因は、このような遺伝子に加え、欧米の模倣とデミング博士による品質管理を導入したからと言われています。デミングは、製品を作る多くの工程の1つ1つで不良品がない状態を確認し、次に移っていくことが、品質を向上する最も大切なことであると説いています。この考え方は、日本の多くの企業で導入され、実践されています。歯科においてもこの品質管理の方法は、より高いレベルの治療を行うためには必須となるでしょう。そして、それを実践することにより、日本の工業製品と同様に日本の歯科治療も世界をリードできるレベルに到達するでしょう。今回、この考え方の歯科での応用と日本の匠の技も合わせて紹介したい。